自転車乗りは７倍のスピードで生きる

個人的な努力と人脈と根回しと運が重要で、ほとんどすべてのことはこれら４つの要素で決定されると言うことを思い知った一週間。

よく聞く話がある。「何をどのように選択するか」が重要だと他人は言う。でもそんなのは違う。選択した後で、その選択が採用されるように動くべきなのだ。それが上の４つの要素。もちろん自分の能力を上げる努力をしなければならない。協力者は多くいた方がいい。自分の選択を採用される前に、上司の暗黙の了解をとっておかなければならない。そして運＝潮流。

運を論じるのは難しい。運とは環境やシステム上のルールを言うのだけど、これはもう仕方がない。たとえば、実力はあっても、システムの上で年功序列があればもう敵わない。面白い企画があっても、出演陣がどうしても揃わなかったり金額上の制約がマッチしなかったり。

もちろんそうした運はずば抜けたものがあれば、特例扱いで認められることがあるので、自分次第で引き寄せることが出来るけれど、システム（組織）が大きくなればなるほど、システムは異端と特例を嫌うのでそれは難しくなる。

しかし、中には運さえも味方につける人がいる。たまたま上がいなかったり、イベントが起こる時期にほかに適任がいなくて仕事が降ってきたり。そこまですごくはないのに、周りがあまり優秀でないがためにその人が優秀に見えてしまったり。

努力と人脈と根回しができている人は大抵のことがうまく行く。うまく行くというか、うまく行かせることができる。それだけの技量と実力とコミュニケーション能力がある。しかし運を味方につけないことにはどうにもならんことがある。システムがそういう風なら、そのシステムを逆に利用してみるまでだわな。