揺さぶる不条理、助手席の後ろで、笑うのは誰。

日本と北朝鮮って険悪だ。拉致はいけない。従軍慰安婦もいけない。みんなダメなところひとつくらい抱えてる。人も国も同じだ。

ハノイで交渉していた担当者たちはきっと「上の意思」と「自分なりの正義感」に突き動かされているんだと思う。当たり前だ。人間味がない人間が人間を交渉するなんてありえない。でもメディアも叩きすぎ。事態が進展しないのは、ソン・イルホあるいは原口幸市が必ずしも悪いんじゃない。正義と正義がぶつかりあえばどちらかに矛盾がでてくるのなんて当たり前。だったらどうしたらいい？だれも救われねえじゃん。

結局進展が見られなかった今回の協議後の夜。パッキングを終えた26時過ぎのホテルのベッドの上で、そんな当たり前なこと考えながら、帰国したら世界地図買いに行こうと強く思ったことだけ覚えてる。全くもってバカヤロウな世界だ。