サヨナラNY支局、終わらないで最終回、さらば火星。

紀子悠仁&麻原を終えて、夜。すごく好きな先輩カメラマンがNY支局に行くことになり、その壮行会を深夜まで。ぼくはなんだかとても嬉しい気持ちと悲しい気持ちになった。先輩から「3年後はお前が引き継げよな」なんて言われて。先輩、ぼくにはあなたのような素晴らしい画は撮れません。

明け方帰ってきて、そのまま撮ってあった「タイヨウのうた」を見た。良かった台詞をちょっと抜粋。


●どっちが正しいとかじゃなくてどっちが後悔しないかなんじゃないかな。

●夢のない人生に一体何の意味があるんだろう?愛する人のいない人生に一体何の幸せがあるんだろう?例え叶わなくても、例え一瞬でも、私は精一杯夢を見て、精一杯人を愛した。だから私は不幸なんかじゃない。可哀想なんかじゃない。誰よりも幸せだったんだよ。


毎回最後に雨音のモノローグが入ってたんだけど、あれは死ぬ間際の回想だったんだな。タイヨウのうた、久々によかったドラマ。沢尻エリカの演技に脱帽。たいていのものは遠いと美しく見える。なんでもそうだ。だけど松下奈緒という人は寄ってでも美しい。同じ人間とは思えない。アップに耐えられる女優を久々にみた。そして年下とは思えない。

誰かの幸せ撮ることほど嬉しいことってない。他人の感情に共感できなくなったら、この仕事はやめたほうがいい。きっと表現することってそういうことだと思う。何も考えずにオナニスティックに表現したいなんていうやつがいるけれど、そんなのは誰も目をむけてくれない、耳をかしてはくれない。君の伝えたいことはなんだ。君に言いたいことはあるか。そしてその根拠とはなんだ。愛してるぜ世界。がんばろう。明日はもっといい世界になってる。そうでなきゃとっくに地球は火星になってる。