熱狂チルアウト、キコ・オン・エアー、感動最前線。

熱狂的かつ祝祭的混乱において、どうしても自分が撮りたい画をとるために他社とケンカをする。後日談的視点では、あらゆる反省がつきまとうのだけど、本気になるっていうのはそんなに悪いことではないので、まあよしとする。

自分が撮ったものが流れるというのは本当に嬉しい。それが人を幸せにできるニュースならもっと嬉しい。子供が暗い穴に吸い込まれるようなニュースなら、それは本当に悲しい。もう二度とこんな事件がおきてほしくないから、他の事件でもいい、悲しいニュースには、本当は目を背けたいけど、ファインダーの中たまに涙になるけど、きちんと目を向ける。それは仕事である以前に願いだ。僕が唯一誰かに伝えることができる、祈りだ。

願いや祈りにはいろんな種類がある。八百万通りくらいの祈り方がある。神でも仏でも偶像でも概念でも自然でも親しい人でも。でも僕は思う。よく思う。自分の中で完結する祈りは自己充足でしかない。本当に願うなら、伝えなくちゃ!

つらいこともたくさんあるけれど、本当にいい仕事をさせてもらっている。幸せ者です、僕は。