KAMIKIRIMUSHI*KAMIKIRU*MYSELF

 深夜番組があついのは知ってたけどテレ東のテリー伊藤がPの『給与明細』にはたまげた。ネオニート。ぶっちゃけて言えば、なんじゃそりゃ、ってかんじ。でもテリーは人間の欲望に対するニーズを十全に満たす番組を、恥じらいもなくつくるチャンピオンである。

 個人的に明日が楽しみ。約束を果たしてもらう予定だけど、本当にやっているかは疑わしい。覚えているかも疑わしい。まあ、これができなかったらもうあいつはダメだ、と思ってしまう。何様?俺様?いいや、違うね。あいつが決めたことだから。

 『丘の上にいたカミキリムシは、やがてするすると丘を下り始め、てらてらと光る青草を食いちぎりました。カミキリムシはほうほうとした顔で、満足げに歩み続けました。しかしカミキリムシはどうしたことでしょう、自らの体をも噛み切ってしまいました。』

 曖昧な記憶の糸を手繰り寄せると、みすぼらしかったはずの自分がなぜかこぎれいな心象を身にまとっている。日常と非日常の往復の中で、俺は今何を求めているのか。ようやくわかった気がする。とりあえず、ジャズを聴け。マイルスを聴け。と思う。

 最近文章を書いていない。書いていないと鈍る。もともと鈍刀だけに、錆びがつく。赤錆になる前に、たまにここで研いでおく。