外国では、ぼくこそが、ガイジン。

r-mutt2007-09-05

取材がなんとか終わったのが深夜1時すぎ、ホテルに戻り、シャワーを浴びて、さて明日も5時起きだからさっさと寝るか、と思うものの、やはり喉がビールを求めて、バーまでふらふらと。ルクソールというビール片手に戻ってくると、なにやらヨーロッパっぽい男が気さくに話しかけてくるそれも拙い英語で。よほど上機嫌らしく「良かったらおまえもウォッカ飲んでけよ」というので、袖触れ合うのもなんとやら、中庭でたむろする4人組をみるや、「たぶん友達だと思う人がウォッカ飲んでみろって言ってたんだけど」と言うと、もはや上機嫌の4人組、ぐいぐい腕を引っ張り、シーシャを中央に据えた席に座らせる。

ウクライナとロシアからやってきた彼らはバケーションでエジプトまできているのだという。そして最初に話しかけてきた男、ユンは25歳で先週結婚し新妻とともに11日目の滞在を数えている。「ランチ程度」と言って40度のウクライナウォッカを次々に酌み交わし「ニホンに乾杯」「ウクライナと愛に乾杯」なんてちょっと傍から見たらヤバい6人組みに最終的には落ち着き、シーシャを回し吸いし、ウォッカをオレンジファンタで割って(おやつ程度らしい)飲みまくる。彼らは日本について多くを尋ね、僕はキールとモスクワは150キロしか離れていない隣人だという話に耳を傾けた。気づけば3時を過ぎていた。

こういう機会があるから酒は止められないし、外国で生活するというのはいいことなんだと思う。ビックハート・ケンとタブラを叩かれた、もちろん全然違いまっせと言いたかったけれど、それはそれでなんかどうでもいいかと思えてきて、要するに僕としては日本を一歩離れたら日本人は外国人になるし、外国人同士が仲良くなれるっていうのはやはりいいものだと思った。