戻らぬ警察官、後悔の取材、何も分かってなかった夜。

今日という日は僕にとって、ときわ台駅で警察官が電車に巻き込まれたあの事件、もう「あの」になってしまっているんだけれど、宮本さんが亡くなられた日。それ以外にはありえない。

後悔しても後悔しても戻ってこないなんていうのは、さんざっぱら分かってる分かりきってるはずだったのに。おれはもっと上手く撮れたんじゃないか。もっと無念さを表現できたんじゃないか。どこかで慢心していたんじゃないか。現場の熱気や未知にのまれていたんじゃないか。ガムシャラだけでよかったのか。取材する過程で誰かを傷つけていたんじゃないのか。カメラが向く先に伝えたいことが本当にあったのか。伝えなきゃいけないことに気づけていたのか。

宮本さん、殉職なんて格好良くないっすよ、みんな生きて助かったっていうのが一番いいっすよ。誰も傷ついてほしくない。僕そう思います。おれ、もっとうまくなります。変にリンクさせるとかじゃないんですけど、でもおれもしかしたらって思うんです。おれがもっと上手く撮れてたら。ニュースに目をとめてもっとたくさんの人があなたに関心を向けて。そしたら病床で意識のないあなたを呼ぶ声とかチカラみたいなもんがもっと大きくなってて。そうしたらもしかしたら。あれから色々考えたんす。いろんな人に相談したり画みたり。でも結局あの現場にいておれが唯一できることはやっぱりいい画撮るしかないんすだからもっとうまくなんなきゃいけないんす。おれがんばります。ダメだもうすごくかなしい。なみだとまんね