残念なことに、雨のHND、アワーミュージック。

何をするにしても、いつもベスト・コンディションでできるとは限らなくて、もしかしたら夜かもしれないし、時には雨が降っていたり、仲間の技術に恵まれなかったり、機材が不調だったり。そして、不運というものは(なぜだろう?)また違った種類の不運を呼ぶ。それらが個々に小さなものであっても、かれらは満員電車に乗り込むマゾな乗客がそうであるように、こぞって寄り集まり、大きな不幸になっていく。子供はもしかしたら窒息しているかもしれない。

ああ、なんてこと。まるで人生の教訓のようだ、昨日の羽田は。

カメラは難しい、いや、カメラは難しくないのかもしれない。難しくしているのは僕の方なのだきっと。寄りたいけど、暗くなるから、寄らない。暗すぎては良いサイズ切ってもしかたない。これ以上ゲイン上げたらざらざらで成立しない。それならば、寄らない方が明るいから、寄らない。寄らないけれど、それなりのサイズに逃げる。Fも足りて成立する。こういう判断がぱっとできるようになったのはすごくいいことだと思う。ドラクエやFFがそうであるように、モンスターを倒すと経験値がもらえるというのは確かにその通り。問題は場数だ。でも、問題は、ある程度レベルが上がったあと、果たしてスライム相手でいいのか、ということだ。レベルに応じて、その相手(あるいは場)を変えなければならない。取材する対象はとうぜんのことだ、ぼくの日常もそろそろ変えないといけない。そういう意味で昨日の羽田はとても勉強になった。APECも終わった。そろそろ、いよいよ六カ国協議だ。

アワーミュージック/ゴダール。良かったよ。尺がもう少し長くてもよかった。やさしい、とてもやさしい映画でした。