シークエンスに、ディテールを、コンポジションで。

研修も残すところあと一ヶ月くらい。今週も早くも半ば。ぼおんやぁりと印象ベースで浮かんでいる課題を言語化してみよう。

(0)モア・カヴァー。事前に得られる情報は得る。現場に着いたら取材先担当者に聞きだせる情報を得る。タイムテーブル、配置、コンセプト、タブー、キーポイント。そして記者と合流したら、記者の狙い。ブツ撮りは必要か。何が狙いか。もちろん自分でもキーを考える。ネタがあがったら、何をどのように撮ればニュースができるのかを意識する。

(1)モア・シークエンス。『○○をしている人』がお題なら、動きをよく見て、一連の動作を観察、あるいは取材。1news = 40 sec = 8cut per 5sec。 無駄なcutは必要ないし、重複する、あるいは似通ったものは良くない。対象が人間なら、表情は絶対に必要。そして動きがあるものの方がよい。アクションに対するリアクションを撮る。ハプニングを狙う。そして8cutが1つの組絵となるように。

(2)モア・ディテール。想像力を働かせよう。細かな動きに気をつけよう。何か動作があれば、そこには元があるはず。凡庸なルーズ・ウエスト・ショットなんていう訳の分からん代物を撮ってる場合じゃない。FFならばちっとてっぺんまで。BSならきちっと維持。目なら目。意味を持たせて。ピン送らないで済むような被写界深度で。つまりはズームしてるなら、一歩あるいてワイドで撮れと。いけるところまで行って、細やかな部分部分を撮っていく。赤ちゃんに教えてあげるような細やかな絵作り。モア想像力。モア観察眼。

(3)モア・バラエティ。ロング・ミドルロング(FF)は必要条件。他の要素を十分条件。もっとしつこく。必要だと思ったcutを諦めない。もっとあおるなりハイポジションにはいるなりして、画面に変化をつける。

(4)モア・コンポジション。構図を大切に。からみがあったら「AなめB」を狙う。無理ならシークエンスに。


もうあんまり時間がないんだから、与えられたことは少なくともできるようにしないと、単なる給料ドロボー。違う部署だけれど、同期がそろそろ仕事できはじめているのを横目にすると否が応にもテンションがあがる焦る。朝練の時間をもっと早くしたほうがいいんだけれど、正直一日8時間もカメラ背負ってたら肩痛い。うーむ。考え物だ。どうしたらいいものやら。


背筋の伸びていない美人はいない。服に興味がない人間は緊張感ナッシング。綺麗な人にカメラが向くのは、彼女たちの宿命。ああ、なんとも不幸福な中心極限定理。帰りの電車乗ってて思った。綺麗な女性って意外といるけど、先週の六本木交差点近くの地下鉄出入り口に傘差して立っていたワンピースの女性に震えた。美しすぎる。ああいうのがいるなんて同じ人類のくくりてきには信じられない。申し訳ない気分になる。まあ別にそういう美は何も人間に限ったことではなくて、むしろ芸術全般に通ずるところなのだけれど、ふう。とか思いながら満員電車。